無言でそのサンドイッチを受取って、口に入れたことは入れたが、博士の所謂幽霊が気になって、今にもそいつが、向うの真暗闇から、バアッと飛び出して来るのではないかと思うと、食慾どころではなかった。
あとになって考えて見ると、そうして坐っていたのは一時間余りに過ぎなかったのだが、その一時間の長かったこと。
林助手にはそれがたっぷり十時間にも感じられたのであった。
無言でそのサンドイッチを受取って、口に入れたことは入れたが、博士の所謂幽霊が気になって、今にもそいつが、向うの真暗闇から、バアッと飛び出して来るのではないかと思うと、食慾どころではなかった。
あとになって考えて見ると、そうして坐っていたのは一時間余りに過ぎなかったのだが、その一時間の長かったこと。
林助手にはそれがたっぷり十時間にも感じられたのであった。