江戸川乱歩 『悪魔の紋章』 二階の闇の中を、誰か歩いているのかしら。 ハッとして、耳をすましたが、その物音は二三度ミシミシと幽に鳴ったばかりでやんでしまった。 気のせいかしら、今のは耳鳴りの音だったのかしらと怪しんでいると、今度は、すぐ次の間の梯子段がミシミシと鳴りはじめた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア