江戸川乱歩 『悪魔の紋章』 やっと階段の軋みがやむと、次の間の闇の中に、朦朧として黒い人影が浮び出した。 やっぱり人間だ。 息を殺して見ていると、そのものは、二人がそこに坐っているとも知らず、スーッと中の間を通り抜けて、奥座敷の縁側の方へ消えて行った。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア