江戸川乱歩 『悪魔の紋章』 だが、相手は猫の前の鼠のように、もう身動きさえ出来ないらしく、ただ泣き出しそうな顔で、じっとこちらを見つめているばかりだ。 やがて、二人の顔と顔とが、一尺程の間近に接近した。 相手の心臓の鼓動が聞えるかと思われるほどであった。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア