江戸川乱歩 『悪魔の紋章』 遠くを走る電車の響きの外は、何の物音も聞えない。 その死に絶えたような静寂の中で、黒い怪物は、屋根の上を、四ん這いになって、ソロソロと庇の端の方へ乗り出して来る。 不気味な無声映画でも見ているような感じであった。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア