江戸川乱歩 『悪魔の紋章』 その死に絶えたような静寂の中で、黒い怪物は、屋根の上を、四ん這いになって、ソロソロと庇の端の方へ乗り出して来る。 不気味な無声映画でも見ているような感じであった。 するとその時、怪物の頭の上の大屋根に、瓦の軋む音がして黒い人の姿が現われた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア