江戸川乱歩 『悪魔の紋章』 あの兇悪な殺人鬼が、どうしてこんな弱々しい表情をするのか、不思議と云えば不思議であった。 だが、油断は出来ない。 女というものは、ましてこれ程の悪人となれば、悲しくもないのに涙を流し、怖くもないのに恐怖の表情を作るなどは朝飯前の芸当に違いない。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア