江戸川乱歩 『悪魔の紋章』 泣き声を噛み殺そうとするのだが、そうすればする程、胸の奥から嗚咽がこみ上げ、涙はとめどもなく流れ落ちる。 これをお芝居とすれば、実に驚くべき名優である。 宗像博士も流石に憫れみを催したらしく、無言のまま、相手の激情の静まるのを待っていた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア