生きていた川手氏
殺人鬼山本始が自殺してから数日後のある夜、警視庁の刑事部長は、捜査課長や中村係長の進言を容れて、この大犯罪事件の終焉を祝し、並々ならぬ労苦を嘗めた民間探偵宗像博士を犒う意味の小宴を催した。
別段手柄を立てたわけではないが、捜査課長や中村係長の友人である明智小五郎も、席を賑わすためか、博士と共に招待を受け、主客五人、京橋区のF――レストラントの別室に、食卓を囲んで雑談の花を咲かせていた。
生きていた川手氏
殺人鬼山本始が自殺してから数日後のある夜、警視庁の刑事部長は、捜査課長や中村係長の進言を容れて、この大犯罪事件の終焉を祝し、並々ならぬ労苦を嘗めた民間探偵宗像博士を犒う意味の小宴を催した。
別段手柄を立てたわけではないが、捜査課長や中村係長の友人である明智小五郎も、席を賑わすためか、博士と共に招待を受け、主客五人、京橋区のF――レストラントの別室に、食卓を囲んで雑談の花を咲かせていた。