江戸川乱歩 『黄金仮面』 実に惨憺たる戦いであった。 四方から迫る警官群、弥次馬の石つぶて、その中を、金色燦爛たる、併し見るもみじめな怪賊は、汗みどろの死にもの狂いで、右に左に逃げ廻った。 人なき方へ、人なき方へと逃げているうち、彼は貴賓御通行の御道筋へ出てしまった。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア