二間続きの洋室の一方に、臨時の寝台を備え、部屋の中には乳母のお豊、ドアの外の廊下には書生の青山が、夫々見張り役を勤めている上に、そのドアは外から鍵をかけ、ちょっと洗面所へ行くにも、中からノックして、書生にドアを開いて貰わねばならぬという、厳重さだ。
出入口はそのドアたった一ヶ所。
窓は幾つかあるけれど、悉く泥棒よけの鉄格子がはまっていて、外から忍び入ることも、中から抜け出すことも、絶対に不可能である。
二間続きの洋室の一方に、臨時の寝台を備え、部屋の中には乳母のお豊、ドアの外の廊下には書生の青山が、夫々見張り役を勤めている上に、そのドアは外から鍵をかけ、ちょっと洗面所へ行くにも、中からノックして、書生にドアを開いて貰わねばならぬという、厳重さだ。
出入口はそのドアたった一ヶ所。
窓は幾つかあるけれど、悉く泥棒よけの鉄格子がはまっていて、外から忍び入ることも、中から抜け出すことも、絶対に不可能である。