外でもない三尺と隔たぬ自動車の運転席から、今まで向うを向いていた運転手の右腕が、ニューッと伸びたかと思うと、忽ち不二子のピストルを奪い取ってしまった。
明智にばかり気を取られていた不二子は、不意をうたれて、もろくも敵に武器を渡してしまった。
だが、彼は果して不二子の敵であったか。
外でもない三尺と隔たぬ自動車の運転席から、今まで向うを向いていた運転手の右腕が、ニューッと伸びたかと思うと、忽ち不二子のピストルを奪い取ってしまった。
明智にばかり気を取られていた不二子は、不意をうたれて、もろくも敵に武器を渡してしまった。
だが、彼は果して不二子の敵であったか。