江戸川乱歩 『黄金仮面』 この部屋にはまた、西側の壁に、巨大な黒檀の時計が立ててあった。 振子は鈍い重々しい、単調な響を刻んで、左右にゆれていた。 その長針が一周りして時をうつ際には、その真鍮の肺臓から、実にほがらかな、高い、しかも極めて音楽的な響が聞えて来た。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア