江戸川乱歩 『黄金仮面』 奥の部屋の大時計の音ばかりが、耳についた。 黒い部屋に入るものは、一人もなかった。 何故ならば、夜も漸く更けて来たし、それにかの血色の薄絹を通して、流込む光の赤さが、いよいよ不気味に冴えて来たからである。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア