十分ばかり、生人形みたいに身体を強直させてじっとしていたが、少し気が静まったので、思い切って、枕元の呼鈴を押そうと、ソッと手を伸ばしかけると、部屋の隅に垂れている天鵞絨のカーテンが、まるで警告でもする様に、モクモクと動き始めた。
「アア、そうだ。
やっぱりあの蔭に人が隠れているのだ」
十分ばかり、生人形みたいに身体を強直させてじっとしていたが、少し気が静まったので、思い切って、枕元の呼鈴を押そうと、ソッと手を伸ばしかけると、部屋の隅に垂れている天鵞絨のカーテンが、まるで警告でもする様に、モクモクと動き始めた。
「アア、そうだ。
やっぱりあの蔭に人が隠れているのだ」