何とも私の力では解釈のつかない出来事である。
結城邸を辞した私は、猟奇者の常として、何となく例の古井戸が気にかかるものだから、そこの空地を通って、存分井戸の側を眺め廻し、それからあの犬の足跡が消えていた小砂利の多い道路に出て、大廻りをして停車場へと向ったのであるが、その途中、空地から一丁とは隔たぬ往来でバッタリと赤井さんに出合った。
ヤレヤレ又しても赤井さんである。
何とも私の力では解釈のつかない出来事である。
結城邸を辞した私は、猟奇者の常として、何となく例の古井戸が気にかかるものだから、そこの空地を通って、存分井戸の側を眺め廻し、それからあの犬の足跡が消えていた小砂利の多い道路に出て、大廻りをして停車場へと向ったのであるが、その途中、空地から一丁とは隔たぬ往来でバッタリと赤井さんに出合った。
ヤレヤレ又しても赤井さんである。