それが喫茶店にいる間にほどけたものだから、口を使って結ぼうとするのだが、仲々結べない。
志摩子さんが見兼ねて、
「あたし、結んで上げましょうか」と手を出すと、赤井さんは無作法にも、その申出を無視して、別の側に腰かけていた弘一君の前へ指をつき出し「結城さんすみませんが」ととうとう弘一君に結ばせてしまった。
それが喫茶店にいる間にほどけたものだから、口を使って結ぼうとするのだが、仲々結べない。
志摩子さんが見兼ねて、
「あたし、結んで上げましょうか」と手を出すと、赤井さんは無作法にも、その申出を無視して、別の側に腰かけていた弘一君の前へ指をつき出し「結城さんすみませんが」ととうとう弘一君に結ばせてしまった。