皆さん、この住田医学士の名をよく覚て置いて下さい。
わしは、瑠璃子に逢えぬ悩ましさに、毎日彼女を見ている医者に逢って、せめてもの慰めにしようと、よくその医学士を訪ねたものだ。
そして、間接に瑠璃子の様子を聞き、少しずつはよくなって行くらしいことを知って、僅に安堵の溜息をもらすという、果敢ない身の上であった。
皆さん、この住田医学士の名をよく覚て置いて下さい。
わしは、瑠璃子に逢えぬ悩ましさに、毎日彼女を見ている医者に逢って、せめてもの慰めにしようと、よくその医学士を訪ねたものだ。
そして、間接に瑠璃子の様子を聞き、少しずつはよくなって行くらしいことを知って、僅に安堵の溜息をもらすという、果敢ない身の上であった。