わしは、その最後の棺さえもあばき始めた。
あとになって考えて見ると、その棺の中に眠っていた、異国風の墓地を考案した先祖の霊が、この様なむごい目を見せた詫び心に、気力の尽きたわしを励まして、その最後の棺に導いてくれたのかも知れない。
若し一つ手前の棺であきらめてしまって、最後の棺を開かなんだなら、わしはこうして、仮令牢獄の中にもせよ、今まで生き永らえていることは思いもよらなかったであろう。
わしは、その最後の棺さえもあばき始めた。
あとになって考えて見ると、その棺の中に眠っていた、異国風の墓地を考案した先祖の霊が、この様なむごい目を見せた詫び心に、気力の尽きたわしを励まして、その最後の棺に導いてくれたのかも知れない。
若し一つ手前の棺であきらめてしまって、最後の棺を開かなんだなら、わしはこうして、仮令牢獄の中にもせよ、今まで生き永らえていることは思いもよらなかったであろう。