老主人は云いながら、さもさも恐ろし相に、身震いをした。
わしはもう、このいまわしい気違い親爺の話を聞くに耐えなかったので、そのまま古着屋を飛出したが、どうも気になって仕様がない。
今まで世間に誰一人瑠璃子を褒めぬ人はなく、一点非のうち所もない女だと信じていたのに、この様な社会の下層階級に瑠璃子を罵る敵があろうとは、実に思いもよらなかった。
老主人は云いながら、さもさも恐ろし相に、身震いをした。
わしはもう、このいまわしい気違い親爺の話を聞くに耐えなかったので、そのまま古着屋を飛出したが、どうも気になって仕様がない。
今まで世間に誰一人瑠璃子を褒めぬ人はなく、一点非のうち所もない女だと信じていたのに、この様な社会の下層階級に瑠璃子を罵る敵があろうとは、実に思いもよらなかった。