真珠だ。
わしのネクタイ・ピンについている稀代の大真珠だ。
それは、わしが例の墓穴の棺の中から持出して来て、当地でピンに作らせたもので、茄子型をしたすばらしい大真珠であったが、その辺の宝石商などは滅多に持合せていない逸品で、光沢といい形状と云い、一目見たら忘れられない様な宝石であったから、朱凌谿はこれを見て、早くも彼の盗み貯めた品であることを悟り、それを身につけているからには、わしは彼の手下の一人に違いないと信じ込んでしまったのだ。
真珠だ。
わしのネクタイ・ピンについている稀代の大真珠だ。
それは、わしが例の墓穴の棺の中から持出して来て、当地でピンに作らせたもので、茄子型をしたすばらしい大真珠であったが、その辺の宝石商などは滅多に持合せていない逸品で、光沢といい形状と云い、一目見たら忘れられない様な宝石であったから、朱凌谿はこれを見て、早くも彼の盗み貯めた品であることを悟り、それを身につけているからには、わしは彼の手下の一人に違いないと信じ込んでしまったのだ。