と思うと、わしは何とも云えぬいやあな気持になった。
そして、あのいまわしい姦夫姦婦の俤が、憎々しくわしの頭に浮上った。
それはさて置き、賊が罵ったのは山田という手下であったことは分ったが、その前に「お前の姿は俺にも見破れぬ」と感心したのは、山田ではなくて、確にわしのことであった。
と思うと、わしは何とも云えぬいやあな気持になった。
そして、あのいまわしい姦夫姦婦の俤が、憎々しくわしの頭に浮上った。
それはさて置き、賊が罵ったのは山田という手下であったことは分ったが、その前に「お前の姿は俺にも見破れぬ」と感心したのは、山田ではなくて、確にわしのことであった。