江戸川乱歩 『白髪鬼』 深い森蔭は昼間も薄暗く、どこかで鳴き始めた蝉の声の外には、物音一つせぬ淋しさ。 そこに取残された廃屋の庭を、異様な老婆がゴソゴソと歩いて行くのだ。 わしはふと何とも云えぬ恐怖に襲われて、真暗な大樹のうしろで、ワナワナと震えていた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア