彼女はその頃はもう、あてがい扶持の別邸住いになっていたが、そこから川村の目を忍んで、独でわしのホテルへ遊びに来ることもあった。
ある月のよい晩に、ホテルのバルコニーへ出て、瑠璃子と二人きりで、話をしたことがある。
わしは今もその時の何とも云えぬ変な気持を忘れることが出来ない。
彼女はその頃はもう、あてがい扶持の別邸住いになっていたが、そこから川村の目を忍んで、独でわしのホテルへ遊びに来ることもあった。
ある月のよい晩に、ホテルのバルコニーへ出て、瑠璃子と二人きりで、話をしたことがある。
わしは今もその時の何とも云えぬ変な気持を忘れることが出来ない。