前面の風よけガラスには、ツーリングの赤いマークのはいった紙を目立つ様に張り出し、テイルの番号標は、いつの間にか、警察から下附されたものとは、まるで違う番号の、営業自動車用のにせ物に代っていた。
それは誰が見ても、ありふれたフォードの、客待ち自動車でしかなかった。
「ひょっとしたら、今夜は何か差支が出来て、約束を変えたのではあるまいか」
前面の風よけガラスには、ツーリングの赤いマークのはいった紙を目立つ様に張り出し、テイルの番号標は、いつの間にか、警察から下附されたものとは、まるで違う番号の、営業自動車用のにせ物に代っていた。
それは誰が見ても、ありふれたフォードの、客待ち自動車でしかなかった。
「ひょっとしたら、今夜は何か差支が出来て、約束を変えたのではあるまいか」