(当時の箱型フォードは凡て、客席と運転手台との間に、ガラス戸の隔てが出来ていた)彼が自動車を買入れた時、態々シェードを取りつけさせた理由は、これであった。
柾木は、胸の中で小さな動物が、滅茶苦茶にあばれ廻っている様に感じた。
一里も走りつづけた程喉が乾いて、舌が木の様にこわばってしまった。
(当時の箱型フォードは凡て、客席と運転手台との間に、ガラス戸の隔てが出来ていた)彼が自動車を買入れた時、態々シェードを取りつけさせた理由は、これであった。
柾木は、胸の中で小さな動物が、滅茶苦茶にあばれ廻っている様に感じた。
一里も走りつづけた程喉が乾いて、舌が木の様にこわばってしまった。