江戸川乱歩 『蟲』 こうして彼は、最後の証拠を堙滅してしまった訳である。 この上は、あかずの土蔵へ闖入して、芙蓉の死骸そのものを目撃しない以上、誰一人彼を疑い得る者はない筈であった。 間もなく半ば狂せる柾木と、木下芙蓉の死体とが、土蔵の二階でさし向いであった。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア