運転台の床で氷がとけて、彼の靴の底をベトベトにぬらした時分、彼は一軒の大きな酒屋の前を通りかかって、そこの店に三尺四方位の上げ蓋の箱に、鹽が一杯に盛り上っているのを発見すると、又車を降りて、店先に立った。
だが、不思議な事に、彼はそこで鹽を買う代りに、コップに一杯酒をついで貰って、車を止めたのはそれが目的でもあったかの様に、グイとあおった。
何の為に車を走らせているのか、分らなくなってしまった。
運転台の床で氷がとけて、彼の靴の底をベトベトにぬらした時分、彼は一軒の大きな酒屋の前を通りかかって、そこの店に三尺四方位の上げ蓋の箱に、鹽が一杯に盛り上っているのを発見すると、又車を降りて、店先に立った。
だが、不思議な事に、彼はそこで鹽を買う代りに、コップに一杯酒をついで貰って、車を止めたのはそれが目的でもあったかの様に、グイとあおった。
何の為に車を走らせているのか、分らなくなってしまった。