柾木は金を払って、その店を飛び出すと、それから、今度は近くの薬屋へ車をつけて、防腐液をしこたま買求め、慌しく家路についたのであった。
ギャッと叫んで逃げ出す程、ひどくなっているのではないかと、柾木は息も止まる気持で、階段を上ったが、案外にも、芙蓉の姿は、却って、朝見た時よりも美しくさえ感じられた。
触って見れば強直状態であることが分ったけれど、見た所では、少しむくんだ青白い肉体が艶々しくて、海底に住んでいる、ある血の冷い美しい動物みたいな感じがした。
柾木は金を払って、その店を飛び出すと、それから、今度は近くの薬屋へ車をつけて、防腐液をしこたま買求め、慌しく家路についたのであった。
ギャッと叫んで逃げ出す程、ひどくなっているのではないかと、柾木は息も止まる気持で、階段を上ったが、案外にも、芙蓉の姿は、却って、朝見た時よりも美しくさえ感じられた。
触って見れば強直状態であることが分ったけれど、見た所では、少しむくんだ青白い肉体が艶々しくて、海底に住んでいる、ある血の冷い美しい動物みたいな感じがした。