触って見れば強直状態であることが分ったけれど、見た所では、少しむくんだ青白い肉体が艶々しくて、海底に住んでいる、ある血の冷い美しい動物みたいな感じがした。
そして、(以下三行削除)朝までは、眉が奇怪にしかめられ、顔全体が苦悶の表情を示していたのに、その表情は(二十一字削除)今彼女は、聖母の様にきよらかな表情となって、彼がふさいでやった唇の隅が、少しほころび、白い歯でニッコリと笑っていた。
目が空ろだったし、顔色が蝋の様に透通っていたので、それは大理石に刻んだ、微笑せるそこひ(盲目の奇しき魅力)の聖母像であった。