一度恋人を葬むる機会を失したばかりに、生体に幾倍する死体の魅力を知り初め、痛ましくも地獄の恋に陥った柾木愛造は、その代償として、彼の目の前で、いとしい恋人の五体が戦慄すべき極微物の為に、徐々にしかも間違いなく、蝕まれて行く姿を、拱手して見守らなければならなかった。
恋人の為に死力を尽して戦いたいのだ。
だが、彼等の恐るべき作業はまざまざと目に見えていながら、しかも、戦うべき相手がないのだ。
一度恋人を葬むる機会を失したばかりに、生体に幾倍する死体の魅力を知り初め、痛ましくも地獄の恋に陥った柾木愛造は、その代償として、彼の目の前で、いとしい恋人の五体が戦慄すべき極微物の為に、徐々にしかも間違いなく、蝕まれて行く姿を、拱手して見守らなければならなかった。
恋人の為に死力を尽して戦いたいのだ。
だが、彼等の恐るべき作業はまざまざと目に見えていながら、しかも、戦うべき相手がないのだ。