いまわしき蟲共は、表面平穏を装いながら、その実死体の内部に於て、幾億の極微なる吻を揃え、ムチムチと、五臓を蝕み尽しているのであった。
ある日、長い眠りから目覚めた柾木は、芙蓉の死体に非常な変化が起っているのを見て、余りの恐ろしさに、あやうく叫び出す所であった。
そこには、最早や昨日までの美しい恋人の姿はなくて、女角力の様な白い巨人が横わっていた。
いまわしき蟲共は、表面平穏を装いながら、その実死体の内部に於て、幾億の極微なる吻を揃え、ムチムチと、五臓を蝕み尽しているのであった。
ある日、長い眠りから目覚めた柾木は、芙蓉の死体に非常な変化が起っているのを見て、余りの恐ろしさに、あやうく叫び出す所であった。
そこには、最早や昨日までの美しい恋人の姿はなくて、女角力の様な白い巨人が横わっていた。