背皮に「木乃伊」と記されていた。
そんなものが今更何の役にも立たぬ事は分り切っていたにも拘らず、命をかけた恋人が、刻々に蝕まれて行くいらだたしさに、物狂わしくなっていた彼は、熱心にその書物の頁をくって、とうとう次の様な一節を発見した。
「最も高価なる木乃伊の製法左の如し。
背皮に「木乃伊」と記されていた。
そんなものが今更何の役にも立たぬ事は分り切っていたにも拘らず、命をかけた恋人が、刻々に蝕まれて行くいらだたしさに、物狂わしくなっていた彼は、熱心にその書物の頁をくって、とうとう次の様な一節を発見した。
「最も高価なる木乃伊の製法左の如し。