江戸川乱歩 『蟲』 そして、何を思ったのか、突然階段をかけ降り、非常な急用でも出来た体で、そそくさと玄関を降りるのであった。 門を出ると、彼は隅田堤を、何ということもなく、急ぎ足で歩いて行った。 大川の濁水が、ウジャウジャと重なり合った無数の虫の流れに見えた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア