変な男が、往来の真中で、いつまでもおじぎをしているものだから、たちまち人だかりになり、通りがかりの警官の目にも止った。
それは親切な警官であったから、彼を助け起して、住所を聞き、気違いとでも思ったのか、態々吾妻橋の所まで送り届けてくれたが、警官と連れ立って歩きながら、柾木は妙なことを口走った。
「お巡さん。
変な男が、往来の真中で、いつまでもおじぎをしているものだから、たちまち人だかりになり、通りがかりの警官の目にも止った。
それは親切な警官であったから、彼を助け起して、住所を聞き、気違いとでも思ったのか、態々吾妻橋の所まで送り届けてくれたが、警官と連れ立って歩きながら、柾木は妙なことを口走った。
「お巡さん。