薄暗い土蔵の二階には(むせ返る死臭と、おびただしい蛆虫の中に)二つの死骸が転っていた。
その一人は直ぐ主人公の柾木愛造と判明したけれど、もう一人の方が、行衛不明を伝えられた、人気女優木下芙蓉の、なれの果てであることを確めるには、長い時間を要した。
何故と云って、彼女の死体は殆ど腐敗していた上に、腹部が無残に傷けられ、腐りただれた内臓が醜く露出していた程であったから。
薄暗い土蔵の二階には(むせ返る死臭と、おびただしい蛆虫の中に)二つの死骸が転っていた。
その一人は直ぐ主人公の柾木愛造と判明したけれど、もう一人の方が、行衛不明を伝えられた、人気女優木下芙蓉の、なれの果てであることを確めるには、長い時間を要した。
何故と云って、彼女の死体は殆ど腐敗していた上に、腹部が無残に傷けられ、腐りただれた内臓が醜く露出していた程であったから。