小説でも同じことで、大した苦労もせず、処女作が好評を博して、初期は甚だ好調であったが、すぐに行きつまり、その転換に、やけくそで大部数発行の娯楽雑誌に書いてみると、これがまた大当り、しかしそれも結局は竜頭蛇尾で、このころは大人ものがそれほどでなくなっていたので、又々転換という心境であったかもしれない。
ところが、この少年ものの第一作がまた、例によって非常な好評を博したのである。
私は最初少年ルパンものを狙って、題も「怪盗二十面相」とつけたものだが、そのころの少年雑誌倫理規定は、今よりきびしく、「盗」の字がいけないということで、語呂は悪いけれど、「怪人」と改めた。