それは、二尺四方ほどの、四角なボール箱で、前の方に建物の入口のような穴があいていて、そこのところに一円札が五、六枚、ちょうど状差しの中のハガキのように、差してあるのです。
「このおさつを取ってごらん」
その箱を私の前に持ち出して、彼は何食わぬ顔で紙幣を取れというのです。
それは、二尺四方ほどの、四角なボール箱で、前の方に建物の入口のような穴があいていて、そこのところに一円札が五、六枚、ちょうど状差しの中のハガキのように、差してあるのです。
「このおさつを取ってごらん」
その箱を私の前に持ち出して、彼は何食わぬ顔で紙幣を取れというのです。