その舞台裏のように荒涼とした部屋の、片隅の椅子に、一かたまりのボロ屑みたいに、あわれに取り残されている若者があった。
肩の張った派手な縞のサック・コートに赤いネクタイ、どこやらきざな風体の、拳闘選手のように鼻のひしゃげた、筋骨たくましい、一くせありげな男だ。
それが、風采に似合わず、クシュンとしおれかえってうなだれているものだから、ついボロ屑にも見えたのだが。
その舞台裏のように荒涼とした部屋の、片隅の椅子に、一かたまりのボロ屑みたいに、あわれに取り残されている若者があった。
肩の張った派手な縞のサック・コートに赤いネクタイ、どこやらきざな風体の、拳闘選手のように鼻のひしゃげた、筋骨たくましい、一くせありげな男だ。
それが、風采に似合わず、クシュンとしおれかえってうなだれているものだから、ついボロ屑にも見えたのだが。