塀の中へはいって、板戸をしめると、彼女ははじめて用意の懐中電燈をつけ、地面を照らしながら建物の方へ進んで行く。
地面には一面に枯葉がみだれて、住む人もない化物屋敷へでもふみこんだ感じである。
三段ほどの石段をあがると、白ペンキのところがまだらにはげた手すりの、ポーチのようなものがあって、そこのこわれた漆喰を踏んで五、六歩行ったところに、古風ながっしりしたドアがしまっている。
塀の中へはいって、板戸をしめると、彼女ははじめて用意の懐中電燈をつけ、地面を照らしながら建物の方へ進んで行く。
地面には一面に枯葉がみだれて、住む人もない化物屋敷へでもふみこんだ感じである。
三段ほどの石段をあがると、白ペンキのところがまだらにはげた手すりの、ポーチのようなものがあって、そこのこわれた漆喰を踏んで五、六歩行ったところに、古風ながっしりしたドアがしまっている。