三段ほどの石段をあがると、白ペンキのところがまだらにはげた手すりの、ポーチのようなものがあって、そこのこわれた漆喰を踏んで五、六歩行ったところに、古風ながっしりしたドアがしまっている。
黒衣婦人は、それをまたカチカチと合鍵でひらいて、さらに同じようなドアをもう一つひらくと、ガランとした部屋に出た。
外科病院に行ったような、強烈な消毒剤のにおいが、なにかしら一種異様の甘ずっぱいにおいとまじって鼻をつく。
三段ほどの石段をあがると、白ペンキのところがまだらにはげた手すりの、ポーチのようなものがあって、そこのこわれた漆喰を踏んで五、六歩行ったところに、古風ながっしりしたドアがしまっている。
黒衣婦人は、それをまたカチカチと合鍵でひらいて、さらに同じようなドアをもう一つひらくと、ガランとした部屋に出た。
外科病院に行ったような、強烈な消毒剤のにおいが、なにかしら一種異様の甘ずっぱいにおいとまじって鼻をつく。