だから、こうして蓋をしめてしまっても、窒息するような心配はないんだわ」
いうかと思うと、彼女はバタンとトランクの蓋をしめたが、そのあおりの生暖かい風が熟しきった女体のかおりを含んで、上気した青年の顔をなでた。
蓋をしめてしまえば、それはいかめしく角ばった一箇の黒い箱にすぎなかった。
だから、こうして蓋をしめてしまっても、窒息するような心配はないんだわ」
いうかと思うと、彼女はバタンとトランクの蓋をしめたが、そのあおりの生暖かい風が熟しきった女体のかおりを含んで、上気した青年の顔をなでた。
蓋をしめてしまえば、それはいかめしく角ばった一箇の黒い箱にすぎなかった。