どこかへとて、片側はビッシリ立ち並んだ商家が、大戸をしめて静まり返っているのだし、片側は黒い水の流れる運河なのだ。
明智は車を降りて、その疑わしい半町ほどを一往復して入念にしらべてみたけれど、どこの隅っこにも、人間はおろか犬の子さえも見当らなかった。
「へんですね。
どこかへとて、片側はビッシリ立ち並んだ商家が、大戸をしめて静まり返っているのだし、片側は黒い水の流れる運河なのだ。
明智は車を降りて、その疑わしい半町ほどを一往復して入念にしらべてみたけれど、どこの隅っこにも、人間はおろか犬の子さえも見当らなかった。
「へんですね。