学校で能く生徒が用いるのも御座い升けれども、斯様の幻燈は只々玩弄物に取り、別段学問の為に功はなさんけれども、是れより勝れたる顕微鏡、どんな細かい物でも此の機械に入れ向うに写したならば、其数倍の大きさになり、実に顕微鏡で調べるよりも万事の事明らかに解る。
此ういう学者の用いまする高値の幻燈もあり、又透明でなき品、即ち紙取りの写真端書如き紙に書いてある物、其外風呂の中に這入る品なれば何でも明らかに写るという機械も御座い升。
今日岩出竹次郎(弁護士の名)持って参りました即ち此ういう種類の機械で御座い升』