前者は、夫を殺し家に火をつけて、夫は誤って焼死したのだといつわる妻を裁く物語で、裁判官は二匹の豚を法廷に引き出させ、一匹を殺し、一匹は生きたまま、火に投じて焼き、後に豚の死骸の口中を検べさせると、殺してから焼いた豚の口中には灰がなく、生きたまま焼いた豚は、火中で呼吸したために、口中に灰がある。
こういう証拠を見せておいて、焼死したという夫の死体の口中を検べたところ、灰が少しもないので、妻の偽りが判明するという話である。
後者は、砂糖屋の老婆と釘を作って売る店の老婆とが、一束の糸を、夫々自家のものだといって訴え出る。