というよりは、本当を云うと私は恐ろしいのだ。
事件そのものが、白昼の夢の様に、正体の掴めぬ、変に不気味な事柄であったばかりでなく、それについて私の描いた妄想が、自分でも不快を感じる様な恐ろしいものであったからだ。
私は今でも、それを考えると、青空が夕立雲で一杯になって、耳の底でドロンドロンと太鼓の音みたいなものが鳴り出す。
というよりは、本当を云うと私は恐ろしいのだ。
事件そのものが、白昼の夢の様に、正体の掴めぬ、変に不気味な事柄であったばかりでなく、それについて私の描いた妄想が、自分でも不快を感じる様な恐ろしいものであったからだ。
私は今でも、それを考えると、青空が夕立雲で一杯になって、耳の底でドロンドロンと太鼓の音みたいなものが鳴り出す。