面会はお断りです」などという手厳しい掛け札さえぶら下がっているのだから、流石の本田も辟易して、空しく帰る場合も一度ならずあった。
そんな風だから、転居をしても一々通知状を出すではなく、凡て記者の方で郵便物などを元にして探し出さなければならないのだった。
「春泥と話をしたり、細君と冗談口を利き合ったものは、雑誌記者多しと雖も、恐らく僕位なもんでしょう」
面会はお断りです」などという手厳しい掛け札さえぶら下がっているのだから、流石の本田も辟易して、空しく帰る場合も一度ならずあった。
そんな風だから、転居をしても一々通知状を出すではなく、凡て記者の方で郵便物などを元にして探し出さなければならないのだった。
「春泥と話をしたり、細君と冗談口を利き合ったものは、雑誌記者多しと雖も、恐らく僕位なもんでしょう」