江戸川乱歩 『陰獣』 彼女は一時の興奮からさめて、気抜けのした様に、長い間そこに立ちつくしていた。 併し、天井裏にはやっぱり幽かに時計の音がしているばかりで、外には少しの物音も聞えては来ないのだ。 陰獣は闇の中で、息を殺して、唖の様に黙り返っているのだ。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア