江戸川乱歩 『陰獣』 時計の音のしたという場所は、なるほど、ほこりがひどく乱れて、そこに長い間人のいた形跡があった。 私はもう夢中になって、春泥と覚しき人物のあとをつけ始めた。 彼は殆ど家中の天井裏を歩き廻ったらしく、どこまで行っても、梁の上のほこりの痕は尽きなんだ。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア