一銭蒸汽と云った時代からの隅田川の名物で、私はよく、用もないのに、あの発動機船に乗って、言問だとか白鬚だとかへ往復して見ることがある。
汽船商人が絵本や玩具などを船の中へ持込んで、スクリウの音に合わせて、活動弁士の様なしわがれ声で、商品の説明をしたりする。
あの田舎田舎した、古めかしい味がたまらなく好もしいからだ。
一銭蒸汽と云った時代からの隅田川の名物で、私はよく、用もないのに、あの発動機船に乗って、言問だとか白鬚だとかへ往復して見ることがある。
汽船商人が絵本や玩具などを船の中へ持込んで、スクリウの音に合わせて、活動弁士の様なしわがれ声で、商品の説明をしたりする。
あの田舎田舎した、古めかしい味がたまらなく好もしいからだ。